2025年9月7日（日）石破首相が辞任の意向を固めたと報じられ、日本の政局は大きな転換点を迎えています。
次期総理候補の１人として注目されるのが、自民党の高市早苗氏です。
高市氏が総理大臣となった場合、経済・外交・安全保障、そして生活に直結する政策にどのような影響を与えるのか。
当サイトが調査した、これまでの高市氏の発言や実績をもとに、彼女が総理大臣に就任した場合の政策の方向性を考察して行きます。
高市早苗とはどんな政治家か
プロフィールと経歴
高市早苗（たかいち さなえ）氏は1961年3月7日生まれ、奈良県奈良市出身の衆議院議員です。
神戸大学経営学部を卒業後、松下政経塾で政治を学び、1993年の衆院選で初当選。
現在は当選10期目を数えるベテラン議員です。
これまでに歴任した主な役職は以下の通りです。
- 総務大臣（歴代最長の在任）
- 経済安全保障担当大臣（初代）
- 内閣府特命担当大臣
（科学技術・宇宙政策など） - 自民党政務調査会長
閣僚経験の豊富さ、そして「経済安全保障」という新しい分野を担った実績から、与党内でも存在感を高めてきました。
政治姿勢
高市氏は「保守派」の代表的存在として知られています。
憲法改正や安全保障強化に積極的であり、靖国神社参拝を続けるなど一貫した立場をとっています。
また、経済政策や技術振興にも力を入れており、経済安全保障の枠組みを築いたことは高く評価されています。
石破首相辞任の衝撃と「次の総理」論争
石破茂首相が辞任の意向を固めたことで、与党内外では「ポスト石破」をめぐる動きが一気に加速しました。
次期総理候補として名前が挙がるのは、岸田文雄氏や河野太郎氏といった実力者ですが、近年支持を伸ばしているのが高市早苗氏です。
女性初の総理誕生という歴史的なインパクトに加え、外交・安全保障の分野で明快な姿勢を示してきたことが「安定感」を求める世論にマッチしつつあります。
3. 高市早苗が掲げる政策の特徴
経済安全保障の強化
高市氏が特に力を入れてきた分野が、経済安全保障です。
2021年に初代「経済安保担当大臣」に就任し、以下の取り組みを進めました。
- サプライチェーンの強靭化
- 半導体など重要技術の保護
- 機微情報を守る「セキュリティクリアランス制度」の導入
こうした施策は米国など同盟国との連携を意識しており、もし総理となれば、より強力に推し進められることが予想されます。
憲法改正と防衛政策
外交・安全保障でも高市氏の立場は明確です。
- 自衛隊の明記を含む憲法改正を強く支持
- 防衛力強化を重視
- 「反撃能力」の整備に前向き
- 対中政策では「依存の低減」と「抑止力の強化」を主張
特に中国との関係については、経済依存を減らしつつ、同盟国との協力で安全保障環境を強化する方向性が見込まれます。
経済・生活政策
高市氏の政策が実際に実現した場合、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか。
プラスの影響
- 低金利維持で住宅ローンの負担増が避けられる
- 半導体や防衛関連産業への投資拡大で、雇用や地域経済にプラス効果
- 経済安保政策が進めば、物資不足リスクが軽減
リスクや課題
- 保守的な外交姿勢が国際社会で議論を呼ぶ可能性。
- 積極財政による国債増発で財政規律が緩む懸念
- 対中関係の緊張が経済に影響を与える可能性
総理大臣となる可能性と課題
高市氏が総理になる可能性は十分にありますが、いくつかの課題も指摘されています。
- 派閥基盤の弱さ
大派閥の支援をどこまで取り込めるかが鍵となります。 - 保守色の強さ
政策が中道層や都市部有権者にどう受け止められるかが注目されます。 - 外交手腕の実績不足
安全保障分野での発言は目立つ一方、実務的な外交交渉の経験は限られており、就任後の課題になるでしょう。
女性初の総理誕生なるか
高市早苗氏がもし総理大臣に就任すれば、日本初の女性首相となります。
これは国内外で大きな注目を集めると同時に、日本政治の多様性を象徴する出来事になるでしょう。
ただし、総裁選を勝ち抜けるかは党内力学に大きく左右されます。
派閥の動向や党内の調整力がカギを握ると言えます。
まとめ
高市早苗氏は、長年の議員活動と閣僚経験を通じて確かな実績を積んできた政治家です。
石破首相辞任のニュースを受けて「次は高市か？」という声が上がるのも自然な流れと言えるでしょう。
もし総理大臣となれば、経済安全保障や憲法改正といった大きな課題に正面から取り組む姿勢が期待されます。
一方で、派閥力学や国民的支持をどう広げるかが最大の試金石となります。